■ 今年も宝山湖に、赤い季節がやってきた
9月の風が少し冷たくなり始めるころ、宝山湖のまわりはふわっと赤く染まります。 彼岸花の群生が湖を囲むように咲きそろい、季節がひとつ切り替わったことを教えてくれます。
今年は写真を3枚しか撮れませんでしたが、むしろそれで十分でした。 「今年の宝山湖はこんな顔をしていましたよ」と伝えるには、この3枚がちょうどよかったのです。(本当は撮り忘れた)
■ ① 赤いトンネルをくぐる散歩道
散策路は、木々の間に赤いラインが続く“秋のゲート”のようでした。 ベンチの横を通る風が少し冷たくて、体が先に季節の変化を感じます。
ばつまるは静かに景色を眺めながら歩いていました。 いつものように騒ぐこともなく、ただ赤い花の揺れを目で追っている姿が印象的でした。

■ ② 赤と白が混ざる、宝山湖らしい群生地
奥へ進むと、赤と白の彼岸花が混ざり合う場所に出ます。 光を吸い込むような白、光を跳ね返すような赤。 その対比が宝山湖らしい美しさをつくっていました。
ここで、ばつまるがふいに立ち止まりました。
「青い彼岸花……ここなら、ひっそり咲いててもおかしくないんやけどな」
その声は、いつもの冗談めいた調子ではありませんでした。 ふざけてもいないし、競馬の話でもありません。 ただ、季節の境目に立った旅人のように、どこか遠くを探すような目をしていました。
赤い花の間にそっと手を伸ばし、風に揺れる影を追いかける姿は、 “まだ見ぬ何か”を信じているようにも見えました。

■ ③ 湖面に映る赤いラインと、静かな時間
湖面は静かで、風が止まると鏡のように景色を映します。 散策路の影が水に落ちて、その向こうに赤いラインが続いていきます。
魚が一匹、ゆっくりと泳ぎ、 その動きに合わせて水面がゆらっと揺れました。 写真では伝わりきらない静けさが、ここにはありました。
ばつまるは湖を見つめたまま、 まだ青い彼岸花のことを考えているようでした。

■ そして、宝山湖の裏主役:バッタとカマキリ
写真には残っていませんが、 今年の宝山湖でいちばん印象に残ったのは、 駐車場横の芝生にアホほどいたバッタたちです。
歩くたびに、前方でピョンピョン跳ねて道をあけてくれます。 子どもは大喜び。 大人はちょっとびっくり。
そして、ここでばつまるの耳がぴくっと動きました。
「……じゅるり」
完全に狸の本能が顔を出しています。 バッタの跳ねる方向をじっと追いかけるその目は、 さっきまで青い彼岸花を探していたロマンの目とは別物でした。
子どもが「食べちゃダメだよ」と言うと、 ばつまるは慌てて視線をそらし、
「ワイは青い彼岸花を探しに来たんや。バッタは……その……ロマンの邪魔や」
と、苦しい言い訳をしていました。 その背中はまさに、 “ロマンと本能のあいだで揺れるたぬき” そのものです。
■ 子連れで歩く宝山湖メモ
- 散策路は歩きやすいです
- ベビーカーもほぼ問題ありません
- 日陰は少なめなので帽子があると安心です
- バッタが多いので虫が苦手な子は注意です
- 虫好きの子には天国です
- たまにカマキリもいます
■ まとめ
宝山湖の彼岸花は、写真よりも“空気で感じる場所”だとあらためて思いました。 赤い散歩道、赤白の群生、湖面の静けさ、 そしてバッタの大群と、ばつまるのロマン。
写真が少なくても、 家族の動きと現地の空気があれば、 今年の宝山湖はしっかり記録できたと感じています。次行った時はもっとしっかり記録したいと思います。
アクセス等について
住所:〒768-0104 香川県三豊市山本町神田
私は宝山湖調整池説明ホール横の駐車場に停めました。彼岸花群生地近くに駐車場もありますが、かなり混雑していたので、歩ける方は少し遠いですがこちらに停めることお勧めします。横の広場にバッタもたくさんいますしトイレもあり安心です。
公式HPはこちら https://www.water.go.jp/yoshino/kagawa/houzanko.html


コメント