「沖縄に行ったことがない」と私が話したとき、 N氏はふと、遠い昔の記憶を語り始めた。
それは、もう何十年も前。 小学生だった頃に家族で行った沖縄旅行の断片。 曖昧なものもあれば、なぜか鮮明に残っているものもある。
むんく家では、ばつまると一緒にその記憶をたどることにした。
ばつまる「記憶って、急に光るところとぼやけるところがあるのだ。」
■ うっすらとした記憶たち
● ジンベイザメの記憶(でも場所が曖昧)
N氏はジンベイザメを見た記憶がある。 でも、それが 美ら海水族館 だったのか、 それとも 大阪の海遊館 だったのか、もう判別がつかない。
ばつまる「ジンベイザメは大きいから、記憶の中で場所が混ざるのだ。」
● 首里城の赤い瓦がうっすら
「なんとなく赤い建物を見た気がする」 その程度の記憶。でも、それだけで十分沖縄らしい。
● パイナップル館?に行ったような…
「パイナップルのテーマパークに行った気がする」 でも確信はない。 (※当時から“ナゴパイナップルパーク”は存在していた)
■ そして、なぜか鮮明に残っている5つの記憶
① 海が意外と冷たかった
行った時期は覚えていないのに、 海の冷たさだけは強烈に覚えているという。
ばつまる「沖縄=常夏って思ってたら、ギャップで記憶に刻まれるのだ。」
② ハブ対マングースのショーを見た(マングースが勝った)
当時は観光名物だった「ハブ対マングース」。 N氏が見た回では、マングースが勝ったらしい。
しかし、調べてみると驚きの事実があった。
● マングースは本来ハブを狩らない
- マングースは 昼行性
- ハブは 夜行性 → そもそも自然界で出会わない
さらに、マングースはハブより 鳥や小動物を食べてしまう外来種として問題化した。
● そしてショーは廃止へ
- 動物同士を戦わせる行為が 動物虐待 とみなされるようになった
- 現在は 展示のみで、戦わせることは行われていない
ばつまる「本来は戦わない2匹を、観光のために戦わせていた…時代を感じるのだ。」
③ 夜の屋台で豚足を食べた
夜の屋台で食べた 豚足(てびち) の記憶は鮮明。 沖縄の夜の匂いと一緒に残っている。
④ ホテルの夜のプールで泳いだ
今のようにライトアップされた“映えるプール”ではなく、 薄暗い照明の中で泳いだという。
その暗さが、逆に記憶に残ったのだろう。
⑤ 老夫婦にもらった花火が空港で没収された
ツアーで一緒だった老夫婦が、 参加者に配っていた手持ち花火をくれた。
しかし―― 帰りの空港で没収された。
自分の分はツアー会社からもらっていたので花火はしたはずなのに、 花火をした記憶はなく、没収された記憶だけが残っている。
ばつまる「小学生にとって“没収”はイベントなのだ。」
■ まとめ
N氏の沖縄の記憶は、 観光ガイドに載るような“王道の思い出”ではない。
- 冷たい海
- 動物ショーの衝撃
- 夜の屋台の匂い
- 薄暗いプール
- 花火没収事件
こうした“断片”こそが、 その人だけの旅の物語になる。

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