香川県の満濃町に、かつて 「四国ニュージーランド村」 というテーマパークがあった。 今では跡地すらはっきりわからず、ネットで調べても断片的な情報しか出てこない。 まるで霧の中に消えたような、“失われたレジャーランド”。
むんく家では、ばつまるを連れて、この謎のテーマパークの記憶を追いかけることにした。
ばつまる「幻のテーマパーク…おいらの探検心がうずくのだ。」
■ N氏の記憶に残る“四国ニュージーランド村”
最初の手がかりは、N氏の記憶だった。
● ゴーカートの“謎のリフト”
ジェットコースターの最初のように、 ゴーカートがゆっくりと自動で坂を登っていく。
頂上に着くと、 側溝のような細いレールを一気に滑り降りる。
子どもには絶叫マシン級のスリルだったらしい。
ばつまる「登っていく時間って、ワクワクが溜まっていく瞬間なのだ。」
● 羊の毛刈りショーと牧羊犬
園内では 外国人スタッフによる羊の毛刈りショー が行われていた。 さらに、牧羊犬が羊を集めるデモンストレーションもあったという。
スタッフが吹く 犬笛(ホイッスル) に合わせて犬が動く姿は、 当時小学生くらいだったN氏にも強烈な印象を残した。
お土産コーナーには、その犬笛が売られていた。
ばつまる「犬笛…むんく家の誰かが吹いたら、おいらも走り出すかもしれないのだ。」
■ 深夜番組『銭形金太郎』で感じた“終わりの気配”
N氏が高校生の頃、深夜番組 『銭形金太郎』 で 四国ニュージーランド村が取り上げられたことがあった。
この番組は “お金がない場所にロケに行く” という企画が有名で、 画面に映った園内の雰囲気を見て、 N氏は 「あ…もうダメなのかな」 と胸がざわついたという。
ネットが今ほど発達していなかった時代、 テレビで感じたその空気感だけが妙にリアルだった。
ばつまる「テレビに映るときって、節目の瞬間だったりするのだ…。」
■ 1997年のガイドブックに残っていた“当時の姿”
古いガイドブックをめくっていると、 1997年発行の 『中四国・高速道沿線ガイドBOOK』 に 四国ニュージーランド村のページが残っていた。
そこには、当時の姿がはっきりと記されている。
● 公式ガイドの紹介文
豊かな自然のなかで、愛嬌たっぷりの動物たちと触れあえる。 園内には、動物を放し飼いしたふれあい広場や、 ポニーの乗馬体験ができる馬場があり、 バーベキューやジンギスカンが食べられる「オーランド館」も併設。
写真には、 ピンク色の屋根のヨーロッパ風建物と、 芝生で遊ぶ子どもたちの姿が写っていた。
● 当時のデータ(1997年)
- 入園料:大人500円
- 営業時間:9:00〜17:00
- 日曜・祝日は 9:00〜17:30
- 休園日:無休
- 体験:動物ふれあい広場、ポニー乗馬、遊具、BBQ、ジンギスカン
- 住所:香川県仲多度郡満濃町岸ノ上
- 駐車場あり
- 電話番号:0877-73-3100
ばつまる「日曜だけ30分延長…当時の“土曜は半分平日”感が出てるのだ。」
■ しかし今、その姿はどこにも残っていない
四国ニュージーランド村は、 いつの間にか静かに姿を消した。
公式サイトの痕跡もほとんど残っておらず、 Wayback Machine でも中身は確認できない。
残っているのは、 人の記憶と、古いガイドブックの紙の上だけ。
ばつまる「名前だけが残っている場所って、なんだか切なくて、でもロマンがあるのだ。」
■ そして現在──太陽光パネルの並ぶ高原へ
かつて子どもたちの笑い声が響いた高原は、 今では 太陽光パネルが整然と並ぶ発電エリアへと姿を変えている。
テーマパークとしての建物はすでに残っていないが、 風の音だけは昔と同じように吹き抜けているのかもしれない。
ばつまる「形は変わっても、場所の記憶は消えないのだ。」
✨ むんく家のまとめ
四国ニュージーランド村は、 “失われたレジャーランド”と呼ぶにふさわしい場所だった。
- N氏の記憶
- 深夜番組で感じた終わりの気配
- 1997年のガイドブックに残る当時の姿
- そして、太陽光パネルへと変わった現在
これらが重なって、 まるで物語の中の場所を探しているような気持ちになる。
むんく家の“思い出倉庫”に、 またひとつ大切な記録が増えた。


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